台風15号による浸水被害は、清水区だけでなく葵区内牧でも起きました。「静岡市桜の園」は、その内牧にある済生会が管理する静岡市の障害者施設です。今回の台風では、排水しきれず溢れ出た雨水が施設内に浸水したり、裏山が土砂崩れを起こしたとのことで、夜勤の職員も入所されている方たちも恐い思いをしたことと思います。人的な被害がなく本当に何よりでした。
桜の園では普段より地域の方々に支援をいただいているからと、今回は施設も被災しているにも関わらず地域の応援に出掛けていると聞き様子を伺ってまいりました。
この少し先のところが内牧川の決壊した場所です。
ミカン畑の木も、駐車場のフェンスもなぎ倒されており、濁流の凄まじさを感じました。
地域の方たちとボランティアさんが協力し合い、全て人力で運び出しています。水を吸った畳は、とても大人一人で運べる重さではありません。高齢化、過疎化が進む内牧では、隣近所の方やボランティアさんの協力なくして片付けは進まないそうです。
人力で集められた家財などは、清掃車両が何度も往復しながら処理場へ運んでいました。
「今回の台風の方が七夕豪雨の時よりも酷かった。」「七夕豪雨は約50年前なので、河川の整備は進んでいるにも関わらずこれだけの被害を出したのだから自然の力は本当に恐ろしいと改めて思い知らされたよ。」とお住まいの方がおっしゃっていました。
この地域では胸の高さまで浸水したそうです。
こんな大きな木も道路を流れてきたそうです。
河川の氾濫は、瓦礫などが欄干に詰まったことも原因の一つだそうです。
小鹿なでしこ苑においても災害対策について改めて考えなおす機会となりました。内牧の皆さまにおかれましては、一日も早く日常が取り戻せますよう心よりお祈り申し上げます。