小鹿なでしこ苑公式ブログ

投稿内容は投稿者個人の意見であり、当法人及び当苑の見解を代表するものではありません。

疥癬発生のご報告(第3報)

疥癬発生によりご迷惑をお掛けしております。

入居者様におかれましては、発疹・痒みといった症状が見られる方には嘱託医の判断により治療薬(ストロメクトール)の予防投与を開始しております。また、職員においても同様に予防投与を行っておりますが、一般的に「疥癬」という感染症の終息には3週間~1ヶ月ほど時間を要すると言われております。

個人防護具による予防策、手指消毒、清掃、リネンの取り扱い、入浴方法の変更など考えられる対策は行っておりますが、ウイルスや菌と同様、目に見えるものではないため完璧とは言い切れません。できるだけ早く終息するよう努力いたしますが、もうしばらくの間、ご迷惑をお掛けしてしまうことについてご理解をいただきたく思います。

小鹿なでしこ苑 施設長  増田 信



「疥癬」とは
ヒゼンダニが皮膚に寄生することで生じる感染症です。人から人へ感染します。日本では年間8~16万人が疥癬を発症しています。高齢者に多い傾向がありますが、老若男女誰でも感染する可能性があります。ヒゼンダニは疥癬虫とも呼ばれ、人の皮膚の上や角質に潜んでいます。繁殖する際に雌は皮膚に「疥癬トンネル」という細いトンネルを掘り進め、その中で産卵します。疥癬の症状はヒゼンダニやその脱皮した殻、糞などに対するアレルギー反応で引き起こされると言われています。また、疥癬には「通常疥癬」と「角化型疥癬」の二つに分類されますが、どちらも同じヒゼンダニによる病気です。

「治療方法」について
ヒゼンダニを退治することを目的とした飲み薬や塗り薬があります。痒みがある場合は痒み止めも使われます。飲み薬としてはストロメクトールがあります。通常1回服用しますが、1週開けて2回目の服用をすることもあります。塗り薬としてはスミスリンローションなどがあります。痒みに対しては抗ヒスタミン薬が使用されます。これらの治療によって通常疥癬では3週間~1ヶ月、角化型疥癬では2ヶ月ほどで感染は終息します。
しかし、終息した後も数ヶ月は再発がないか皮膚のチェックが必要です。そのため、完全な終息宣言をするには半年ほど掛かるとも言われています。

面会の際、ご家族様に身体に触れないようお願いしているのは、万が一にもご家族様に感染を広げないためです。通常疥癬の場合、ちょっと身体に触れた程度では感染しないと言われていますが念には念を入れてと考えております。ご不明な点がございましたら職員へお問い合わせください。

コメント

ただいまコメントを受けつけておりません。

プロフィール

HN:
4代目なでしか
年齢:
12
Webサイト:
性別:
非公開
誕生日:
2012/04/01
職業:
フリーライター
趣味:
釣り・バイク