投稿内容は投稿者個人の意見であり、当法人及び当苑の見解を代表するものではありません。
今年も駿河消防署に立会いを求めて訓練を実施しました。
昨年は起震車にて『震度7』の体験をさせていただきましたが、今年は『スモークハウス』にて煙が充満した中での避難体験をさせていただきました。
小鹿なでしこ苑では毎月夜勤者を対象に5分~10分程度ですが、防災訓練を実施しております。
内容は、初期消火から通報までの流れの説明、消火器や消火栓の使い方、机上訓練、BCPの読み合わせ、アクションカードの説明etc…ですが、今回は総合防災訓練なので、『初期消火』『緊急通報』『避難誘導』になります。
毎年、毎年、同じようなことの繰り返しではありますが、繰り返すことで「何をすればいいのか」「何がどこにあるのか」を少しでも多くの人に覚えてもらいたいと思っています。
こちらは、参集した職員がホワイトボードを見て、自分で情報収集できるよう、入居者様の安否状況や建物の被災状況をユニット職員が平面図へ書き写す作業です。
「ここどうなっているの?」「これじゃ後から来る人が分からないよ」
訓練は、可能な限り入居者様にも参加していただいております。
(寒い中すみません…)
「訓練、訓練、初期消火失敗、ただちに避難を開始してください!」
次に数グループに分かれて『スモークハウス(体験)』『トリアージ(講義)』『応急手当(演習)』『感染症対策(個人防護具の着脱訓練)』です。
最初のグループよりあとのグループの方が煙が濃くなっていたようです。このくらいになるとほとんど視界はゼロで手探りで進むことになります。
消防隊の方が「よりリアルな体験をしたい方は、入ったら目を瞑ってその場でクルクル回ってから進んでみてください」とおっしゃっていたので実践してみました。一瞬方向を見失いましたが、私の時はまだ煙が濃くなかったのですぐ正しい方向へ進めました。
でも、もしも、これが本物の煙で、どの方向で火災が起きているか分からなかったら絶対に焦るだろうなと思いました。
2021年12月、大阪北新地で起きた精神科クリニックでの放火による火災、今年8月に大阪道頓堀で起きた火災など、雑居ビルでの火災は、まさにそうだろうなと…。8月の火災では消防隊の方が犠牲になっています。プロですら命を落としてしまうことがあるのです。
こちらは感染症対策訓練(個人防護具の着脱訓練)の様子です。
先日苑内研修でもやったばかりですが、正しくできていない職員が多かったようです
(やはり、何度も繰り返しやるしかないですね)
こちらは静岡看・看ネットの看護師による『トリアージ』に関する説明と、『応急手当』についてです。
ラップを絆創膏や包帯、テーピング、紐の代わりにする方法、スーパーの買い物袋(手提げタイプのビニール袋)を使って三角巾にする方法など、そこにあるものを上手に活用する術…いわゆるライフハックってやつですね。楽しく学べて面白かったです。
こちらは水消火器による消火訓練の様子ですが、上下の写真で違いが分かりますか?
正しいのは下の写真
消火剤が噴射される時間は12~15秒程度しかないので、火の下を狙いながら素早く前へ進み、火元を的確に狙わなければなりません! また、退路を塞がれてしまうことがないよう、退路を確認しながら進まなければなりません。
最後に駿河消防署の方と施設長からの講評です。
「厨房からの出火で初期消火が失敗した時、厨房の扉が開いたままでしたが、延焼を少しでも遅らせるためにも扉は閉めてください。」と、ありました。
この理由は、火災の三要素にあります。火災は『可燃物』『熱』『酸素』からなり、ひとつでも揃わなければ成立しないからです。だから、避難ルートが煙に巻かれていれば排煙しなければなりませんが、避難ルート以外の扉は閉めている方が延焼を防げるということになります。
小鹿なでしこ苑では『介護』だけでなく、防火管理講習、防災講習、BCP講習、静岡DWAT登録、防災士講習など全員が順次受講していき、災害に強い施設となることも目指しています。
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