済生会総合病院「認知症看護人認定看護師」と、「かけこまち七間町」さんの協力のもと「認知症」をテーマにした体験型の研修を行いました。
まずは要介護状態の高齢者体験です
装具を使って背筋が伸びないように固定して、関節の動きを制限して、重しを付けて、手袋をして、視界が悪く、視野の狭いゴーグルを付けて…
高齢者の特徴は学校で習い、臨床の場を何年も経験していますが、知っていると体験・経験したことがあるとでは大違いだということが分かりました。

さらに認定看護師より「そのまま自動販売機まで行って、好きなドリンクを買ってきて、開けて飲んでみてください」とのミッションが発動
普段何気なくしている動作なのに、なかなか思うように買えない…
現金購入でこれだけアタフタしていたら、電子マネーでしか対応していないものだとお手上げかもしれませんね。これからは自動販売機の前でオロオロしている方を見かけたら声を掛けるようにしようと思いました。
同時進行で認知症のVR体験を行いました。
これは認知症の方が見ている世界を疑似体験することができるものです。
私が体験した感想としては、ビルの屋上にフラフラ揺れながら立っているような感覚で、もの凄く恐かった印象です。デイサービスでお迎えに伺った時、なかなか玄関から一歩が出なかった方、送迎車からなかなか降りられなかった方、「ごめんなさい」気持ちが分かりました。
また、突然後ろから声を掛けられるのも嫌ですよね。家族にされてもビックリするのに、知らない人からそんなことされたら、そりゃ怒りたくもなりますよね。大変勉強になりました。
認知症VR体験、まだ経験したことがない方がいらっしゃいましたらぜひ一度体験してみてください。認知症の方への接し方が優しくなると思いますよ。