世間ではインフルエンザが大流行していますね。
今年のウイルスの割合は、B型52%、A香港型が26%、A型(H1N1)が22%と同時に広がっているそうです。
その理由として、B型は高熱などの症状がはっきり出ない場合もあり広げてしまうケースや、一度インフルにかかっても別の型が何度も感染するケースがあるようです。
ちなみに、なでしこ苑では今シーズンに入ってから2/12現在までのインフルエンザ感染者(診断による確定者)数は、入居者0人、職員2名(治療済み)です。
世間の状況からすれば、かなり低い罹患率だと思います。
ユニット型の優位性はもちろんですが、マスク、手洗い、手指消毒、こまめな換気やお茶タイムなど職員の努力が功を奏しているのではないかと思います。
ところで、ご存知の通りインフルエンザ治療薬としては、次の4種類が流通しています。
①タミフル(内服)
②リレンザ(吸入)
③イナビル(吸入)
④ラピアクタ(点滴)
なでしこ苑では、①のタミフルを予防投与(1日1回5日間)で使用しています。
治療の場合は、1日2回5日間飲み続けなければなりません。
高齢者にとっては、これ以上カプセルが増えるのは結構辛いですよね。
しかし、今シーズン画期的な薬が承認されようとしています。
その名も
「ゾフルーザ」!?
私のような昔の人間ですと、何か呪文のような響きを感じます。
いや、それともゲームかアニメに出てくるラスボス?笑
冗談はさておき、この薬の何が画期的かと言いますと、
国内でよく使われる上記4種の薬は、細胞内で増殖したウイルスが細胞外に広がるのを抑える働きがあります。
しかし、「ゾフルーザ」は、この4種類の薬が効かない「耐性ウイルス」が流行した時に効果を発揮するようです。
10年前には、ヨーロッパでタミフルに耐性のあるウイルスが登場して世界中に広まりました。
また、4年前には、国内の患者からタミフルなどが効きにくいウイルスが検出されました。
人間とウイルスとの闘いはイタチごっこですね。
地球上で食物連鎖の頂点は人間ではなくウイルスでしょうか。。。
予防接種も治療薬も万能ではありませんので、まずは標準予防策が大切です。
マスク、手洗い、手指消毒、こまめな換気やお茶タイムなどを怠らないようにしましょう。
下の模式図は「ゾフルーザ」の仕組みです。
出典「SankeiBiz『
服用1回で治療、塩野義のインフル新薬「ゾフルーザ」厚労省部会が了承 3月にも承認、今春発売も』2/2記事 」より