第一弾として「非常用電源」についてご紹介いたします。
まずは2012年(平成24年)の開苑時よりあるこちら
デンヨー発電機「DA-3100SS」です。
ディーゼルエンジンで燃料は15L入ります。
満タンだと8時間~10時間稼働させることができるそうです。
小鹿なでしこ苑には、この発電機が2台あります。
では、この発電機がどのくらいの電気を賄えるかなのですが・・・
この発電機だと約「30A」が賄えるので、電気とガスを併用しているお宅が契約しているくらいの家電を8時間ほど動かせると思っていただければ良いかなと思います。
※「オール電化」のお宅の場合は、60Aくらいは必要らしいです。
つまり、燃料が満タンの状態で190kgもある発電機ですが、家庭一軒分の半日程度の電力しかないということです。思ったより少ないですよね。しかも、190kgですから、いくらタイヤが付いているとはいえ容易に動かせるものではありません。
また、ディーゼルエンジンなので、「排気の問題」と「エンジン音の問題」を解決しようとするとバルコニーなど建物の外(軒下)で稼働させなければなりません。そうなると使いたい場所まで電気をどう運ぶ?、延長コード?、延長コード+延長コード?、いやいや、それは危険。
女性の職員でも持ち運びができて、価格も安く各ユニットに配備できて、化石燃料やガスなどの燃料を必要としないもので、騒音や排気ガスが発生しないもの…と、いうことで小鹿なでしこ苑が選択したのは「ポータブル電源」でした。
しかし、調べると種類が多いこと…
…で、いろいろ検討した結果、Jackery(ジャクリ)に決定。
もう一つ小さいサイズでも良いかと悩みましたが、2000kwhにしました。
ソーラーパネルとセットで50%OFFセールの時を狙い4台購入しました。
今後、定期的に取り扱いの訓練を実施していこうと思います。
ただし、ようやく各ブロックに配備できたとはいえ、あくまでも非常用です。ソーラーパネルで充電もできますが、そもそも使える電力は限られています。扇風機は複数台動かせてもエアコンは動かせません。もし、スポットクーラーがあったとしても、1台をほんの数時間動かせるだけです。それがどういうことか…。30℃越えが当たり前で、最高気温が41℃を超えた夏となった今、被災したとしたら…。考えたくはありませんが、想定のはるか上をいく最悪の事態を想定して対策を立てなければならないということです。