小鹿なでしこ苑公式ブログ

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H29.12.15「救命救急」?「救急救命」?

注)この記事は長文ですが、最後までお付き合いください。

なでしこ苑では、年に1度「BLS(一次救命処置)」講習を行っています。
昨年度の講習の様子は、過去の記事「H29.01.27苑内研修(BLS:Basic Life Support) 」をご覧ください。

講師は、昨年度同様に静岡済生会総合病院・教育センターの「救急看護認定看護師」です。
静岡済生会総合病院の「救命救急センター」で夜勤も行っています。
本日12/15は、胸骨圧迫、人工呼吸、AED、窒息解除を32名が学びました。

当苑においても心肺蘇生をするケースが過去に何回かありました。

夜間や土日などの当直の時に起こるかもしれません。
心マはとてもハードですので交代要員が必要です。

というわけで、看護師・介護員だけでなく、施設長・機能訓練指導員・管理栄養士・相談員・事務員も出来るようにしておくことが重要です。


 
まずは、「胸骨圧迫」(通称「心臓マッサージ」略して「心マ」)です。
コツは「1分間に100~120回のテンポ」「5cm位沈む強さ」「1セット30回」です。
講師いわく『「
世界に一つだけの花
♪」「アンパンマンマーチ♪」「地上の星♪」「いい日旅立ち♪」と同じテンポ』とのことですが、「いい日旅立ち♪」はチョット・・・(;^_^A アセアセ
私的には「うさぎとカメ♪(もしもしかめよ~♪)」は1番が終わると丁度1セット30回が終わるのでオススメです。
 
心マ1セットの合間に「人工呼吸(口から口へ:mouth-to-mouth)」を2息入れます。
感染症予防のためフェイスシールドを被せて行います。
しっかりと鼻をつまんで顎を挙げて気道確保しないと、なかなか肺に届きません。


ある獣医師さんからの情報ですが、馬は口から呼吸できず鼻からしか呼吸出来ないので、馬に人工呼吸をする場合は一方の鼻と口を塞いでもう一方の鼻へ息を吐くそうです。

突然ですがここで、気分転換に英語の発音練習をしましょう。Repeat after me!
「I do  two times "mouth-to-nose respiration" to the horse too in the house.」
意味を知りたい方はGoogle翻訳などでコピペしてください。
 
※馬の鼻呼吸と人工呼吸の話は本当ですが、英文は私が作った発音練習ですのでネイティブには絶対に使わないように注意願います。笑
 自信がありませんが「I do "mouth-to-nose respiration" twice to the horse at home.」の方が通じると思います。
 
話がそれましたので戻します。
次に「AED」が届いたら一旦心マを止めます。
右鎖骨下と左脇腹に”心臓を挟み込む”ようにパッドを貼るのがコツです。
電気ショック後、すぐに心マへ戻ります。

「救急隊」が来るまで続けます。
3セットも続けるとヘトヘトになりますので、積極的に交替を申し出ましょう。

窒息の場合は、「腹部突き上げ法」で「窒息解除」を行います。

講師いわく、『窒息の原因は、気をつけて食べる「もち」よりも「寿司のイカ」や「たくあん」など、噛み切りづらい物で普段の食事の方が多い』とのことです。

これは、窒息した時の国際的なサインだそうです。

もし自分が窒息した時は、このような合図をしてください。

※この映像はコントではありません。笑
 

さて、記事タイトルにありますように、「救命救急センター」は「救命」が先で、「救急救命士」は「救急」が先ですが、なぜ順番が違うのか前々から気になっていました。

以下、私なりの解釈ですので真偽は不明です。

「救命救急センター」は、「救急指定病院(救急センター)」のうち高度な「救命」処置が可能な「三次救急医療機関」です。
よって、「救命」+「救急センター」→「救命救急センター」となったのでは?

一方「救急救命士」は、米国の「Emergency Medical Technician(直訳: 緊急 医療 技士 )」を参考にして作った日本の制度なので「救急救命士(英語表記:Emergency Life-saving Technician)」となったのでは?
 
また、日本看護協会では「救急看護認定看護師」と「救急」を使っていますが、日本ACLS協会では「BLS(Bacic Life Support)」と「救命」を使っています。紛らわしいですね。

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