施設長室から見えるあの巨木。木だけに前々から気になっていました。
何か歴史の匂いがプンプンするので、天気の良い真冬の休日に行ってみました。
実は、2/5「
冬のリヴィエラ♪(二ツ池)」で写っていたんですね。
富士山の右手にある木です。
せっかくなので、舗装路ではなく、池のほとりのウッドデッキを進みます。
池の奥には小鹿公園がありますが、さらにその先のようです。
到着しました。ここは、
伊勢神明神社です。
安土桃山時代、豊臣秀吉が朝鮮出兵をした年の1592年に建立されたそうです。
1600年前後に家康が築城した駿府城と同じ位、歴史ある神社です。
鳥居の奥に、例の巨木が鎮座していました。
「しめ縄」をしてありますので、この神社の御神木ということですね。
御神木の根元には、よくバス停で見かけるレトロな長イスがあります。
身長約140cmほどの小学生が御神木を眺めていますが、どれだけ大きいかわかると思います。
まるで「となりのトトロ」のワンシーンのようです。
根元にある看板によりますと、この御神木は静岡県・静岡市の天然記念物の「
楠」です。
高さはなんと28m。つまり、松本城天守閣(天守台除く)や済生会病院北館と同じ位です!
樹齢は、約千数百年前(飛鳥・奈良時代)だとか。
様々な天災、戦災などを乗り越えて、この「大クス」は、静岡の人々の営みをず~っと見守ってきたのですね。
環境省が提供している「
巨樹・巨木林調査」によりますと、日本で第1位の巨木は、鹿児島県にある国の特別天然記念物「蒲生の大クス」としていますが、その幹周は24m、樹高は30mですので、幹周は及ばないものの樹高は同格です。
「蒲生の大クス」は「
蒲生八幡神社のホームページ」へ
下からを見上げると、木漏れ日がとても神秘的です。
まるで「天空の城ラピュタ」のように、大クスが空へ飛んで行ってしまいそうな感覚でした。
神社の裏手からの撮影です。樹形が実に美しいですね。
なでしこ苑から徒歩5分。こんな身近に、歴史ある大クスがあるとは知りませんでした。
木の生命力と人々の歴史を肌で感じて、何かパワーをもらったような気がします。