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2/26「日本最大の天守台『駿府城』」の記事で、
「駿府城天守台が日本最大であった理由があるように、 済生会が日本最大の社会福祉法人である理由・大儀があります。」と申し上げました。
その理由は、「済生会」という名前に込められていたのです。
ヒントは、「済生勅語」にありました。
『済生勅語』とは、
明治44年2月11日、桂太郎総理大臣を御前に召し、「医療を受けることができないで困っている人達に施薬救療の途を講ずることによって命を救う活動を広めるように」とのご趣旨で、ご下賜金とともに明治天皇より賜った勅語のことです。
わかりやすく言いますと、
「明治天皇からの資金をもとに、生活に困窮している人々を医療・福祉事業で救いなさい。」ということです。
私の頭の中で変換しますと、
「朝廷が征夷大将軍を武家のトップに任命したように、済生会を医療・福祉のトップランナーに指名した。」ということです。
余計わかりにくくなったでしょうか?笑
ところで、
「済生」という言葉はどこから来たのでしょう?
ここからは、いつものごとく推論(仮説)です。笑
先日、「四字熟語辞典」をパラパラ~とページをめくっていると、ある熟語が目に飛び込んで来ました。
「衆生済度」!? もしや・・・
解説を見てみると、多分これではないかと思われますが、いかがでしょうか。
【読み】
「しゅじょう-さいど」
【意味】
仏道によって、生きているものすべてを迷いの中から救済し、悟りを得させること。▽仏教語。
「衆生」は生きとし生けるもの。
「済度」は迷う衆生を悟りの境地に導くこと。
【用例】
明治時代の小説家「子母沢寛」は、著書「勝海舟」で次のような使い方をしています。
「江戸っ子の憎まれもの勝安房守(勝海舟)さえ生きている。衆生済度のわたしが、なんで殺されるものですか。」
ここでも勝海舟が登場しました。何かと縁がありますね・・・。
【類似語】
救世済民、経世済民、救国済民、経国済民
「済生会本部ホームページ」も面白いですよ!!
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