1年ほど前から介護長が「小鹿なでしこ苑でメダカを飼いましょう」と提案していたのですが、ようやく念願が叶いました。今、水槽にいるメダカは、介護長が自宅から持参した卵が孵化した子たちです。まだ体調は1cm程度です。

なぜ「メダカ」だったのかというと、入居者さんが居室から”わざわざ”離れて出てくるきっかけを作りたかったという介護長の思いからでした。「もう孵化したかな?」「ちょっとは大きくなったかな?」「今日は暑いけど元気かな?」と、わざわざ覗きに来てくれたら…ということです。
介護長の目論見どおり、日に何人も事務所の前を介護員や機能訓練士と行ったり来たり。中にはご家族様が面会の時に一緒に見に来たりということも。
「メダカ」という魚は日本の在来種で、古くから金魚と共に観賞魚として親しまれてきた魚です。よく似た魚に「カダヤシ」というものがいますが、似て非なるものとはまさにこのこと。カダヤシは外来種です。また、グッピーという名前の魚をご存知の方も多いと思いますが、こちらも当然外来種です。
「メダカ」は、ダツ目、メダカ科
「カダヤシ」と「グッピー」は、カダヤシ目、カダヤシ科 全然の別なんです!
「ウナギ」の仲間としては、「アナゴ」「ハモ」「ウツボ」が同じウナギ目。これらは似たような長~い体系からして納得かと思います。ちなみに、「コイ」と「ドジョウ」は、見た目ぜんぜん似てないけど同じコイ目です。
「カダヤシ」と「グッピー」は環境汚染に強く、プランクトンや水生昆虫だけでなく稚魚や卵まで食べてしまうという肉食性という問題があります。また、在来種のメダカが一度に10個程度しか産卵しないのに対してカダヤシは100個~300個も産卵します。つまりメダカの住かがカダヤシに追いやられてしまうということです。それだけでなく、観賞用に人工的に交配して作られたメダカが野に放たれてしまうと、そこで交雑してしまうため純粋な在来種が更に減ってしまうという現象が起きます。ペットショップで買った観賞魚は絶対に川や池に放流してはいけませんよ。
面会にみえた方はぜひ、そぉ~っと覗いてみてください♪