今回の苑内研修は三部構成
第一部:施設長より『BCP』について
第二部:静岡DWAT隊員より『能登地震の報告』
第三部:段ボールベッドの『組立』とベルカによる『移送訓練』
小鹿なでしこ苑では、済生会のDCAT(Disaster care assistance team)については数名の登録者があるのですが、済生会DCATは、済生会の施設が被災した際に法人内でサポートし合うための仕組みなので、県社協が取りまとめる静岡DWATとは全くの別チームとなります。実は、現在のところ小鹿なでしこ苑には静岡DWATに登録している職員がいません。これはいかん!ということで今年度は希望者を募り、3名登録する予定です。申請の方は済んでいるので、あとは研修を受けるのみです。
実際に被災地へ赴いた者にしか分からないことを知ることができました。
続いて段ボールベッドの組立
パーツごと番号やアルファベットが書かれているのですが… ('Д')
ようやく完成!
横になってみた感想としては、見た目よりもはるかに頑丈ということと、床から少し離れるだけで床の冷気を感じにくくなるということでしょうか。体育館など冷暖房のない避難所の場合、床にマットと比べたらだいぶ体感が違うんだろうなと思いました。
続いて『ベルカ』による移送訓練
持ち上げる側からすると、肩に荷重が掛かるため、腕の負担は少ないとのことでした。
逆に、運ばれる側からすると、包まれている安心感はあるものの、階段は足元が全く見えないためかなり恐いとのことでした。今回体験した『ベルカ』は二人用でしたが、静岡DWATさんいわく四人用の『ベルカ』もあるそうです。四人であれば、一人当たりの負担もさらに減るので良さそうですね。
小鹿なでしこ苑で一番大柄な男性を持ち上げてもらいました。
『ベルカ』の耐荷重は問題なさそうでしたが、これだけ足が出てしまっていると搬送時には危険かもしれませんね。また、小柄な女性二人でも持ち上げることができました。コンパクトに収納できるようですし、いくつか購入するのもありかなと思いました。
静岡DWATさん、今回は貴重なお話と体験をありがとうございました。